この唄を君に捧ぐ(誰にも言えない秘密の恋をしました)続編
親子という絆
蓮がLAに帰って来た週末、義父を夕飯に招く事になった。
心菜は義父の為、メニューは何が良いかとここ数日悩み、眠れない日々を送っている。
今日の朝、見かねた蓮が日本人の誰もが喜ぶだろうと言うメニューを伝えやっと決定する。
そして今、2人で近くのスーパーに買い物中だ。
もう直ぐ8ヶ月になる心菜のお腹は、少し目立ち始め妊婦だと言う事が見た目でも分かるようになってきた。
そんな心菜を蓮はカートを押しながら守るように歩いている。
「蓮さん…よく考えてみると、カレーって庶民の食べ物だから、お父様のような人のお口に合うかなぁ?」
材料を手に取り心菜が言う。
カレーなんてどう考えても義父に不釣り合いな気がしてくる。
「俺が無性に食べたくなったんだ。
実家の家政婦だって、たまにカレーを作ってくれたし、あの人だって嫌いじゃないだろう。」
家庭料理の定番であるカレーは、それぞれの家に特色があって個性が出る。
心菜の作るカレーは蓮にとって衝撃的だったし、これほど美味しいカレーは今まで食べた事が無いと感じているから、提案したのだが。
「いつもの心菜風でいいからな。」
「でも、もうちょっとおしゃれな方が…。」
牛肉ぐらいふんぱつした方が…。」
「いつもの鶏肉に溶き卵が入ったのが良い。」
蓮は溶き卵がフワッと混ぜ込まれた、心菜風カレーが気に入っている。
心菜は義父の為、メニューは何が良いかとここ数日悩み、眠れない日々を送っている。
今日の朝、見かねた蓮が日本人の誰もが喜ぶだろうと言うメニューを伝えやっと決定する。
そして今、2人で近くのスーパーに買い物中だ。
もう直ぐ8ヶ月になる心菜のお腹は、少し目立ち始め妊婦だと言う事が見た目でも分かるようになってきた。
そんな心菜を蓮はカートを押しながら守るように歩いている。
「蓮さん…よく考えてみると、カレーって庶民の食べ物だから、お父様のような人のお口に合うかなぁ?」
材料を手に取り心菜が言う。
カレーなんてどう考えても義父に不釣り合いな気がしてくる。
「俺が無性に食べたくなったんだ。
実家の家政婦だって、たまにカレーを作ってくれたし、あの人だって嫌いじゃないだろう。」
家庭料理の定番であるカレーは、それぞれの家に特色があって個性が出る。
心菜の作るカレーは蓮にとって衝撃的だったし、これほど美味しいカレーは今まで食べた事が無いと感じているから、提案したのだが。
「いつもの心菜風でいいからな。」
「でも、もうちょっとおしゃれな方が…。」
牛肉ぐらいふんぱつした方が…。」
「いつもの鶏肉に溶き卵が入ったのが良い。」
蓮は溶き卵がフワッと混ぜ込まれた、心菜風カレーが気に入っている。