この唄を君に捧ぐ(誰にも言えない秘密の恋をしました)続編
荷造りを3日で終えて、最後の妊婦検診も問題無く通過する。
いよいよ明日の朝、飛行機に乗り日本へ帰る。
寂しさなのか不安なのか、先程から寝付けないらしく心菜が隣で何度となく寝返りを打っている。
「どうした、寝れないのか?」
心配になって声をかける。
「なんだかソワソワしちゃって…。
8ヶ月ぶりの日本だし、楽しみもあるけど不安もあるし…。」
そう言って、ぎゅっと抱き付いてくるから、お腹を考慮しながらそっと抱きしめ返す。
「先の事は考るな。俺が側にいるから心配する事は無い。」
気休めかもしれないがそう伝える。
「うん。」
心菜はこくんと頷き、そして目を閉じる。
このままの体勢で寝るのか?と、突然耐え難い試練を与えられ、修行僧のように頭でひたすら煩悩を追い払う。
煩悩に負けて、少しくらいは触れても良いだろうと頬をそっと撫でてみる。
すると、心菜からすりすりと擦り寄ってくるから、危うく身体が反応しそうになる。
キスの一つもしたいが…ダメだ!それだけで辞められる気がしない。
心の中で葛藤を繰り返す。
人の気も知らないで、心菜がそっと目を開けて上辺使いで俺を見てくるから本当にタチが悪い。
小悪魔かと、呟きたくなる。
「早く寝ろ。俺を煽るな…。」
それだけ言うのが精一杯で、寝返りを打ち背中を向ける。
寂しいのか、背中に擦り寄ってくるから耐えられない。
勝手に身体は反応するし、ドクンと脈打つ心臓の音がやたらと大きく聞こえてくる。
背後から白く華奢な手が俺に絡み付いて来るから…ついに理性が崩壊して…
心菜を組み敷き貪るように唇を重ねてしまう。
「……っん…蓮…さん…。」
激しく絡まる唇で、息を乱し熱っぽい目を向けられて、俺は無意識で彼女の肌に舌を這わす。
触れてしまった柔らかな感触や、堪らず漏れる吐息に煽られ、本能が導くままにパジャマのボタンを外し、もっともっとと求めてしまう。
どこもかしこも甘くて柔らかくて…
夢中になる…
もっと先を求めて素肌のお腹を撫ぜてしまう。すると、お腹から抗議するかのようにぽこぽこと手に感触を感じる。
そこでやっと、ハッと我に帰りパッと手を離しバッと離れる。
危なかった…
理性を取り戻し息を整え気を鎮める。
息を乱した心菜のパジャマのボタンを丁寧に付け直し、
「危なかった…ごめん…。」
と、頭を抱えて反省する。
「別に…良かったのに…。」
心菜から熱っぽい目で見つめられて、惹き込まれそうになる心を制止し、あえて見ないように目を伏せる。
「チビが俺を蹴って来たから理性を取り戻せた。ここまで耐えてきた俺の決意が、危うく崩れるところだった。」
背を向け心菜を視界から遠ざける。
「明日は長旅だ、早く寝て体調を整えよう。」
それだけ言ってベッドから立ち上がろうとすると、ぎゅっと裾を握られて動けなくなる。
「蓮さんだけが…我慢してる訳じゃないの…。私だって蓮さんと触れ合いたい。」
背中から細い腕に抱きつかれて、引き留められる。
「…心菜、頼むから俺を煽らないでくれ。」
無自覚な可愛いさを振り撒く心菜を律する。
「元気な赤ちゃんが生まれたら、愛してくれる?」
この可愛い生き物はなんなんだ?
「当たり前だろ、毎日だって愛したい。」
サッと立ち上がり、俺は頭を冷やしにバスルームへと急ぐ。
いよいよ明日の朝、飛行機に乗り日本へ帰る。
寂しさなのか不安なのか、先程から寝付けないらしく心菜が隣で何度となく寝返りを打っている。
「どうした、寝れないのか?」
心配になって声をかける。
「なんだかソワソワしちゃって…。
8ヶ月ぶりの日本だし、楽しみもあるけど不安もあるし…。」
そう言って、ぎゅっと抱き付いてくるから、お腹を考慮しながらそっと抱きしめ返す。
「先の事は考るな。俺が側にいるから心配する事は無い。」
気休めかもしれないがそう伝える。
「うん。」
心菜はこくんと頷き、そして目を閉じる。
このままの体勢で寝るのか?と、突然耐え難い試練を与えられ、修行僧のように頭でひたすら煩悩を追い払う。
煩悩に負けて、少しくらいは触れても良いだろうと頬をそっと撫でてみる。
すると、心菜からすりすりと擦り寄ってくるから、危うく身体が反応しそうになる。
キスの一つもしたいが…ダメだ!それだけで辞められる気がしない。
心の中で葛藤を繰り返す。
人の気も知らないで、心菜がそっと目を開けて上辺使いで俺を見てくるから本当にタチが悪い。
小悪魔かと、呟きたくなる。
「早く寝ろ。俺を煽るな…。」
それだけ言うのが精一杯で、寝返りを打ち背中を向ける。
寂しいのか、背中に擦り寄ってくるから耐えられない。
勝手に身体は反応するし、ドクンと脈打つ心臓の音がやたらと大きく聞こえてくる。
背後から白く華奢な手が俺に絡み付いて来るから…ついに理性が崩壊して…
心菜を組み敷き貪るように唇を重ねてしまう。
「……っん…蓮…さん…。」
激しく絡まる唇で、息を乱し熱っぽい目を向けられて、俺は無意識で彼女の肌に舌を這わす。
触れてしまった柔らかな感触や、堪らず漏れる吐息に煽られ、本能が導くままにパジャマのボタンを外し、もっともっとと求めてしまう。
どこもかしこも甘くて柔らかくて…
夢中になる…
もっと先を求めて素肌のお腹を撫ぜてしまう。すると、お腹から抗議するかのようにぽこぽこと手に感触を感じる。
そこでやっと、ハッと我に帰りパッと手を離しバッと離れる。
危なかった…
理性を取り戻し息を整え気を鎮める。
息を乱した心菜のパジャマのボタンを丁寧に付け直し、
「危なかった…ごめん…。」
と、頭を抱えて反省する。
「別に…良かったのに…。」
心菜から熱っぽい目で見つめられて、惹き込まれそうになる心を制止し、あえて見ないように目を伏せる。
「チビが俺を蹴って来たから理性を取り戻せた。ここまで耐えてきた俺の決意が、危うく崩れるところだった。」
背を向け心菜を視界から遠ざける。
「明日は長旅だ、早く寝て体調を整えよう。」
それだけ言ってベッドから立ち上がろうとすると、ぎゅっと裾を握られて動けなくなる。
「蓮さんだけが…我慢してる訳じゃないの…。私だって蓮さんと触れ合いたい。」
背中から細い腕に抱きつかれて、引き留められる。
「…心菜、頼むから俺を煽らないでくれ。」
無自覚な可愛いさを振り撒く心菜を律する。
「元気な赤ちゃんが生まれたら、愛してくれる?」
この可愛い生き物はなんなんだ?
「当たり前だろ、毎日だって愛したい。」
サッと立ち上がり、俺は頭を冷やしにバスルームへと急ぐ。