この唄を君に捧ぐ(誰にも言えない秘密の恋をしました)続編
「きっとここにお爺ちゃんがいたら、嫌な顔されそう。」
夕飯にしては背徳感満載だから、心菜がそう言って笑う。
「こんなディナーがたまにはあっても良いんじゃないか?」
椅子を引いて心菜を座らせてくれる。そう言うところに蓮の育ちの良さを感じてしまう。
そのタイミングでレンジがチンっと音を立てるから、蓮がまるで店員のような動きで、取りに行って机に並べてくれた。
「ありがとう、いただきます。」
2人手を合わせ食べ始める。
「どれから食べようか迷っちゃう。」
幸せそうな顔で心菜はとりあえず、チョコマフィンを取り皿に乗せパクッと一口、フォークで食べる。
「う〜ん、美味しいぃ。ほっぺが落ちそう。」
前にも聞いたセリフを言うから、蓮は思わず笑ってしまう。
「食べてる時の心菜が1番幸せそうだ。」
蓮も楽しそうに笑って目の前のピザを取り、ナイフとフォークを使い綺麗な所作で食べ始める。
こういうところが御曹司様なんだなぁ、と心菜は妙にしっくりきた。
「蓮さん。私を探し出すの大変だったよね?ありがとう。」
スマホも何もかも、蓮との連絡手段を経ってここに来た。カフェで働いている事を知っている人はライアンを含め数人しかいないはずだった。
「そうだな。LAに着いてからすぐに会えると思ったのに、3日かかったんだ。
だから心菜を見つけた時は感無量だった。俺にもこんな感情があったのかと自分でも驚いた。」
そう話す蓮は至って淡々としているから、心菜は何だかチグハグで可笑しく思う。
クスクス笑い出す心菜を不思議そうな目でみながら、
「今の話の何処に笑う要素があった?」
と,苦笑いする。
「ごめんなさい。そう話す蓮さんが妙に冷静だから、何か可笑しくて。」
心菜がそう言うと、蓮もフッと笑う。
「俺の表情筋は死んでるから、滅多な事じゃ動かないんだ。」
そう真顔で言ってまた、心菜を笑わせる。
きっと、今の心菜だったら箸が転がっても笑うんだろうなと蓮は思う。
この屈託ない笑顔が見たかったんだと1人幸せに浸る。
夕飯にしては背徳感満載だから、心菜がそう言って笑う。
「こんなディナーがたまにはあっても良いんじゃないか?」
椅子を引いて心菜を座らせてくれる。そう言うところに蓮の育ちの良さを感じてしまう。
そのタイミングでレンジがチンっと音を立てるから、蓮がまるで店員のような動きで、取りに行って机に並べてくれた。
「ありがとう、いただきます。」
2人手を合わせ食べ始める。
「どれから食べようか迷っちゃう。」
幸せそうな顔で心菜はとりあえず、チョコマフィンを取り皿に乗せパクッと一口、フォークで食べる。
「う〜ん、美味しいぃ。ほっぺが落ちそう。」
前にも聞いたセリフを言うから、蓮は思わず笑ってしまう。
「食べてる時の心菜が1番幸せそうだ。」
蓮も楽しそうに笑って目の前のピザを取り、ナイフとフォークを使い綺麗な所作で食べ始める。
こういうところが御曹司様なんだなぁ、と心菜は妙にしっくりきた。
「蓮さん。私を探し出すの大変だったよね?ありがとう。」
スマホも何もかも、蓮との連絡手段を経ってここに来た。カフェで働いている事を知っている人はライアンを含め数人しかいないはずだった。
「そうだな。LAに着いてからすぐに会えると思ったのに、3日かかったんだ。
だから心菜を見つけた時は感無量だった。俺にもこんな感情があったのかと自分でも驚いた。」
そう話す蓮は至って淡々としているから、心菜は何だかチグハグで可笑しく思う。
クスクス笑い出す心菜を不思議そうな目でみながら、
「今の話の何処に笑う要素があった?」
と,苦笑いする。
「ごめんなさい。そう話す蓮さんが妙に冷静だから、何か可笑しくて。」
心菜がそう言うと、蓮もフッと笑う。
「俺の表情筋は死んでるから、滅多な事じゃ動かないんだ。」
そう真顔で言ってまた、心菜を笑わせる。
きっと、今の心菜だったら箸が転がっても笑うんだろうなと蓮は思う。
この屈託ない笑顔が見たかったんだと1人幸せに浸る。