別れさせ屋の仲間になった私の結末
それにしても、きれいな顔。
歯を見せてヤンチャそうに笑っているけれど、瞳が大きくて、はっきりした顔立ち……。
髪色のせいもあってか可愛らしく見える、アイドルみたいな男の子だ。
「ねぇ、誰か知らない? このレベルのイケメン!」
まじまじと写真を眺めていると、野木ちゃんが私たちにすがるような口ぶりで聞いてくる。
「うちのクラスには……いないと思う」
一番モテている寺尾が却下されたのなら、他の男子たちもダメなのだろう。そう思って、首を横に振っていると……。
「マチには心当たりがあるんじゃない?」
突然、美奈が意味ありげに視線を送ってきた。
「いるの!? 誰!? どこのクラス!?」
彼女のひと言で、野木ちゃんの目の色が一気に変わった。
「い、いない! 心当たりなんて……ないよ! ないから!」
慌てて否定すると、野木ちゃんは「そっかぁ」と肩を落とし、がっかりした表情を浮かべる。
けれど、すぐに顔を上げ……。
「あ、あの子たちにも聞いてくる! またねー!」
彼女は登校したばかりの元クラスメイトの女子たちを見つけると、一目散に走り去っていった。
歯を見せてヤンチャそうに笑っているけれど、瞳が大きくて、はっきりした顔立ち……。
髪色のせいもあってか可愛らしく見える、アイドルみたいな男の子だ。
「ねぇ、誰か知らない? このレベルのイケメン!」
まじまじと写真を眺めていると、野木ちゃんが私たちにすがるような口ぶりで聞いてくる。
「うちのクラスには……いないと思う」
一番モテている寺尾が却下されたのなら、他の男子たちもダメなのだろう。そう思って、首を横に振っていると……。
「マチには心当たりがあるんじゃない?」
突然、美奈が意味ありげに視線を送ってきた。
「いるの!? 誰!? どこのクラス!?」
彼女のひと言で、野木ちゃんの目の色が一気に変わった。
「い、いない! 心当たりなんて……ないよ! ないから!」
慌てて否定すると、野木ちゃんは「そっかぁ」と肩を落とし、がっかりした表情を浮かべる。
けれど、すぐに顔を上げ……。
「あ、あの子たちにも聞いてくる! またねー!」
彼女は登校したばかりの元クラスメイトの女子たちを見つけると、一目散に走り去っていった。