別れさせ屋の仲間になった私の結末
「どうしようかな、実行委員」
教室までの道のりで、美奈はため息混じりにつぶやいている。
「ホームルームでくじ引きしてみたら?」
くじでなら、選ばれた人も仕方なく受け入れるだろう。そう思って提案すると、美奈は「うーん」と返事をしぶる。
「いちいち決めるのも大変だからって、他のクラスはそのまま学級代表がやってるんだよね」
「そうなの?」
「うん。部活の出し物で忙しい人は、代役を立ててるけど……私の場合は、そういう理由じゃないから、くじ引きで選ぶっていうのは……」
「美奈の場合って?」
代役を立てたい理由をたずねると、彼女はばつの悪そうな表情で「寺尾」と返してくる。
「うちの文化祭って日曜日でしょ? 寺尾の地元の子たちが遊びに来ることになってて……。紹介するって言われてるし、私も文化祭は寺尾と一緒に過ごしたいなぁって」
「……なるほど」
学校生活でも文化祭は大きなイベントのひとつだ。彼氏がいる人なら一緒に過ごしたいと思うのは、自然なことだろう。
教室までの道のりで、美奈はため息混じりにつぶやいている。
「ホームルームでくじ引きしてみたら?」
くじでなら、選ばれた人も仕方なく受け入れるだろう。そう思って提案すると、美奈は「うーん」と返事をしぶる。
「いちいち決めるのも大変だからって、他のクラスはそのまま学級代表がやってるんだよね」
「そうなの?」
「うん。部活の出し物で忙しい人は、代役を立ててるけど……私の場合は、そういう理由じゃないから、くじ引きで選ぶっていうのは……」
「美奈の場合って?」
代役を立てたい理由をたずねると、彼女はばつの悪そうな表情で「寺尾」と返してくる。
「うちの文化祭って日曜日でしょ? 寺尾の地元の子たちが遊びに来ることになってて……。紹介するって言われてるし、私も文化祭は寺尾と一緒に過ごしたいなぁって」
「……なるほど」
学校生活でも文化祭は大きなイベントのひとつだ。彼氏がいる人なら一緒に過ごしたいと思うのは、自然なことだろう。