別れさせ屋の仲間になった私の結末
あれは……。

「外に出たら明るく感じるー」

隣のクラス──C組の渡辺リサさん。相良くんと一緒に実行委員会をしていた女子だった。

「リサはお化け役?」

「ううん、実行委員は出口でスタンプ係なの。客は少ないし、暗がりでぽつーんとひとり。相良は交代時間になってもなかなか来ないしさぁ……ホント最悪」

廊下で待っていた友だちに、愚痴をこぼす渡辺さん。

その話を耳にして、私の目はC組の教室へ向いた。

暗幕で覆われた窓。入口の上には、立体的なゾンビの飾りと、おどろおどろしい文字で書かれた「お化け屋敷」という看板。

「……」

いるの? この中に。

出口のほうに目を向けたけれど、C組の生徒が呼び込みをしていて、そこから入れそうにない。

だけど、逢いたい気持ちに駆られた私は……。

「ひとり、ですか?」

「はい」

迷うことなくお化け屋敷の中へと足を進める。
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