世界で一番好きな人
「みんなの名前を入力して…と。…はい、出ました!ええと、まず最初のペアは…茉莉花と千瑛くん!」



思わず烏龍茶を吹き出しそうになる。


茉莉花は誰とだろう…なんて考えていたところだったから、まさかの俺で驚きが隠せない。



「ほら、千瑛。おまえらの番だよ。どっちから投げんだ?」


「あ…じゃあ、俺先投げるよ」



余計なことを考えないようにしながら投げたボールは、曲がることなく真っ直ぐ進んでいき綺麗にピンが全て倒れた。



「うっわ、ストライク!さすがだなー」


「次、茉莉花頑張れー!」



俺の次に投げた茉莉花のボールは、綺麗に逸れてガターだった。


その後も何本か投げたが、茉莉花だけは全てガター。



「茉莉花、さすがに下手くそすぎない!?もしかして初めて?」
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