世界で一番好きな人
世界で一番幸せになって〜河瀬柊〜
俺が茉莉花と出会ったのは、小学一年生の時だった。
席が隣同士で家も近かったため、仲良くなるのはすぐだった。
そのまま六年間同じクラスで、中学も当たり前のように同じところに行き、ずっと俺の隣には茉莉花がいた。
「えー!柊ちゃん、もう将来の夢なんて決まってるの!?」
中二の冬のある日の帰り道だった。
将来の夢について話すと、茉莉花は驚いたように目を見開いて身を乗り出してきた。
その距離の近さにドキドキしているのはきっと俺だけなんだろう。
「うん。海外で働きたいんだ。教師になって、貧しい子ども達に勉強を教えることが俺の夢」
テレビで見た貧しい子ども達に寄り添うボランティア番組を見たことがきっかけで、本格的に将来の選択肢として考えていた。
「すっごい!かっこいい!」
好きな人にすごいと言われただけで、不安だった将来の夢が何倍も輝いて見えた。
席が隣同士で家も近かったため、仲良くなるのはすぐだった。
そのまま六年間同じクラスで、中学も当たり前のように同じところに行き、ずっと俺の隣には茉莉花がいた。
「えー!柊ちゃん、もう将来の夢なんて決まってるの!?」
中二の冬のある日の帰り道だった。
将来の夢について話すと、茉莉花は驚いたように目を見開いて身を乗り出してきた。
その距離の近さにドキドキしているのはきっと俺だけなんだろう。
「うん。海外で働きたいんだ。教師になって、貧しい子ども達に勉強を教えることが俺の夢」
テレビで見た貧しい子ども達に寄り添うボランティア番組を見たことがきっかけで、本格的に将来の選択肢として考えていた。
「すっごい!かっこいい!」
好きな人にすごいと言われただけで、不安だった将来の夢が何倍も輝いて見えた。