世界で一番好きな人
「はあ?何がだよ気持ち悪りぃ」



千瑛が私のことを考えてくれるだけでこんなにも嬉しくなれる。


いざという時に千瑛はいつも助けてくれるから、私も少し期待してしまう。


千瑛の中で私は一番特別な女の子だと思ってもいいのかな…?





「あ、ナンバーワンコンビじゃん!ぜひうちのお化け屋敷入って行ってよ!」



お腹が空いたから千瑛と一通り食べ物屋を制覇していると、隣のクラスの男子に呼び止められた。



「…私たちって、隣のクラスにまで認知されてるんだ」


「茉莉花がうるさいから知れ渡ってんだろ。暇だし行くか」


「え」


「ん?なんだよ?」
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