世界で一番好きな人
「千瑛、ありがと…。手握ってくれたおかげでちょっと落ち着いてきたよ…」


「…は?俺、手なんか握ってないけど」


「え?」



じゃあ、この手は…。


恐る恐る隣を見ると、髪の毛の長い女の人が…。



「ぎゃあああああああ!」



あ、ダメだ、もう無理。そう思った時には、目の前が真っ暗だった。





「ん…」



見慣れない天井をしばらくぼーと眺めてから、ハッと飛び起きる。


あれ?ここはどこだろ?私、たしかお化け屋敷に千瑛と行って…。
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