世界で一番好きな人

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「茉莉花、いい加減元気出しなよ。みんなも謝ってくれたでしょ？」


「うーん…」



千瑛と一言も話さないまま放課後になってしまった。


机に肘をついたまま心配してくれている瑚子を見上げる。



「どうしよう…せっかく付き合えたのに、別れよって言われたら…」


「言われないって。ちゃんと千瑛くんと話しなよ」


「だって、怒ってるんだもん…」



いつも笑顔な千瑛が、今日は人を寄せつけない謎のオーラを放っていて、朝のことで怒っているのが見てわかった。


さすがにクラスメイト達もやりすぎたと思ったのか千瑛と私に謝ってくれたが、千瑛の態度は変わらずだった。



「…あ、そういえば先生に呼ばれてたんだ。私行ってくんね…」