世界で一番好きな人
放課後、書き終わった日誌を職員室に出しに行った帰りに、ちょうど保健室から出てきた村井先生と鉢合わせる。
村井先生とはちょいちょい保健室に遊びに行っているため、今ではすっかり仲良しだ。
「今日はアップルパイ焼いてきたんだけど、もしよかったら食べに来ない?」
「あ、今日は彼氏と帰る約束してて…教室で待ってもらってるんです」
「あら、そうなのね残念。また作るから、食べにきてね」
「はい!あ、先生の彼氏さんにあげちゃってください。きっと喜びますよ、すごい美味しいし!」
「…そうね、今日ちょうど会いに行こうと思ってたから、その時にあげようかしら」
彼氏に会えるというのに、先生の表情が一瞬だけ曇ったような気がした。
「…あ、電話だわ。じゃあ一条さん、またね」
「あ、はい、また」
村井先生のスマホが鳴り、私も千瑛を待たせていたため教室に戻る。
村井先生とはちょいちょい保健室に遊びに行っているため、今ではすっかり仲良しだ。
「今日はアップルパイ焼いてきたんだけど、もしよかったら食べに来ない?」
「あ、今日は彼氏と帰る約束してて…教室で待ってもらってるんです」
「あら、そうなのね残念。また作るから、食べにきてね」
「はい!あ、先生の彼氏さんにあげちゃってください。きっと喜びますよ、すごい美味しいし!」
「…そうね、今日ちょうど会いに行こうと思ってたから、その時にあげようかしら」
彼氏に会えるというのに、先生の表情が一瞬だけ曇ったような気がした。
「…あ、電話だわ。じゃあ一条さん、またね」
「あ、はい、また」
村井先生のスマホが鳴り、私も千瑛を待たせていたため教室に戻る。