世界で一番好きな人
「気になるなら本人に聞くのが一番だと思うけどね」
わかっているけど、悪いことばかり想像してしまい聞くに聞けない。
だけど、いつまでもこんなモヤモヤした気持ちのままでいるのも嫌だった。
*
「ねえ茉莉花!」
先帰ったはずの瑚子がなぜか教室に戻ってきた。
「どうしたの?」
「校門の前に、河瀬くんいるよ!茉莉花のこと待ってるみたいだけど…」
「え、柊ちゃん?」
慌てて学校を出ると、近くの高校の制服を着た柊ちゃんが、校門前のガードレールにもたれかかって待っていた。
しかも柊ちゃんは割と顔が整っている方だから、女子達から注目を集めていた。
わかっているけど、悪いことばかり想像してしまい聞くに聞けない。
だけど、いつまでもこんなモヤモヤした気持ちのままでいるのも嫌だった。
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「ねえ茉莉花!」
先帰ったはずの瑚子がなぜか教室に戻ってきた。
「どうしたの?」
「校門の前に、河瀬くんいるよ!茉莉花のこと待ってるみたいだけど…」
「え、柊ちゃん?」
慌てて学校を出ると、近くの高校の制服を着た柊ちゃんが、校門前のガードレールにもたれかかって待っていた。
しかも柊ちゃんは割と顔が整っている方だから、女子達から注目を集めていた。