淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
☆☆☆

「夢園さん、今日の成績も絶好調ね」
午前中が終わったところで店長が声をかけてきた。

麻里奈は休憩室で鳥のささみ肉とサラダを食べているところだった。
「あ、店長」

「だけど食事はしっかりとらないと」
店長は手作り弁当から卵焼きをひとつとって麻里奈の口もとへ運んだ。

前回と同じように条件反射のようにそれをパクリと食べる。
甘い卵焼きは麻里奈の両親が作る卵焼きと同じ味で、懐かしくてつい笑顔になった。

「あのね夢園さん。ちょっと相談があるんだけどいいかしら?」
「は、はい」

店長が自分に相談事とは一体なんだろう?
そう思って麻里奈は背筋を伸ばした。

「実は『ロシアンヌ』の5号店になる店舗を出す話が出ているのよ」
「ご、5号店ですか」
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