淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
店長が首をかしげる。
もちろん、お店で働く人間とデザインをする人間は全く違うとわかっている。
だけど少しでも自分の声が届くのならと、麻里奈は最近鈴子のクロッキー帳を持ち歩いていたのだ。
「私の友達がデザインした服です」
クロッキー帳を手渡すと、店長は軽く中を改めた。
そして何枚かのデザインに目を止めてジッと見つめる。
「友達の名前は?」
「立川鈴子です。今はイラストレーターをしています」
「立川鈴子さんね。覚えておくわ。だけど今はまずあたなが店長としての仕事を覚えることが先決よ」
クロッキー帳を返しながら釘を指してくる店長に麻里奈は「もちろんです!」と、頷いたのだった。
もちろん、お店で働く人間とデザインをする人間は全く違うとわかっている。
だけど少しでも自分の声が届くのならと、麻里奈は最近鈴子のクロッキー帳を持ち歩いていたのだ。
「私の友達がデザインした服です」
クロッキー帳を手渡すと、店長は軽く中を改めた。
そして何枚かのデザインに目を止めてジッと見つめる。
「友達の名前は?」
「立川鈴子です。今はイラストレーターをしています」
「立川鈴子さんね。覚えておくわ。だけど今はまずあたなが店長としての仕事を覚えることが先決よ」
クロッキー帳を返しながら釘を指してくる店長に麻里奈は「もちろんです!」と、頷いたのだった。