淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
麻里奈は今とても幸せなんだから。
「おまたせしました」

「じゃあ行きましょう」
ふたり肩を並べてマンションを出るまでのデートが始まる。

ふたりっきりのエレベーター内で、戸倉瑞樹が思い出したように麻里奈へ視線を向けた。
「そういえば僕、1度だけ麻里奈さんの夢を見ました」

「夢?」
どんな夢だろう。

水族館とか、動物園に行った夢だろうか。
いつか、近い未来に実現できる夢だといいな。

すると戸倉瑞樹は長身を折り曲げて麻里奈の耳元に口を寄せた。
「とってもセクシーな夢でした」

その瞬間、麻里奈の身体に電撃が走った。
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