淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
それで男は満足したようで、「部屋で飲み直そう」と、立ち上がる。
部屋に行けばやることはひとつだけなのに、どうしてこうも回りくどいのだろうと文句を言いたくなってしまう。

だけどここは我慢だった。
学生時代にはお金に余裕がないからデートらしいデートもせずにエッチをして帰ることが多かったが、年齢を重ねるとそうもいかない。

男のプライドというものもあるようで、エッチにしか興味がなくても決してそれを表に出そうとはしないかった。
ふたりでエレベーターに乗って部屋へ向かうと、そこからの景色も最高だった。

下を見ればネオンが。
上を見れば星空が輝いている。

こんな素敵な部屋なら、きっと鈴子でもコロッといってしまうことだろう。
「さぁ。乾杯し直そう」
< 21 / 184 >

この作品をシェア

pagetop