淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
☆☆☆

次のターゲットは決まった。
絶対にあの人にする。

コンビニで朝食兼昼食を買ってきた麻里奈はリビングでおにぎりを食べていた。
それにサラダとスープもある。

「麻里奈、さっきからスマホが震えてるよ?」
鈴子がテーブルに置かれている麻里奈のスマホを差して言った。

たしかにさっきからうるさいほどに鳴っていることには麻里奈も気がついていた。
だけど表示されている名前を見ても相手が誰なのか思い出せない。

つまり、一回限りの相手だったということだ。
だから出る必要はないと判断してずっと無視していた。

「大丈夫。ほっとけば諦めるから」
いっそ一夜限りのエッチ専用のスマホでも持とうかと本気で考えているくらいだ。
その方がお互いに後腐れがなくてよさそうだ。
< 30 / 184 >

この作品をシェア

pagetop