淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
戸倉瑞樹が部屋の中を見回して満足そうに呟く。
『お風呂も素敵なのよ』

麻里奈はそう言い、戸倉瑞樹を誘導してすりガラスの脱衣所へと向かった。
脱衣所も十分な広さがあり、ガラスの洗面台には汚れひとつついていない。

ラブホテルと言えど有名なホテルで、まぁまぁの金額を取っているため、アメニチィも充実している。
脱衣場の置くのドアを開くとそこには広々とした浴槽が出現する。

洗い場の奥にマットが用意されているのは見て見ぬ振りだ。
『ここは温泉なのか』

もちろん天然温泉ではないけれど、温泉水が使用されている。
その効能まで壁に書かれていた。

お風呂の壁には大きなテレビが設置されていて、思わずのぼせるまで入ってしまいそうな作りになっていた。
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