淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
時々鈴子が作ってくれるタコさんウインナーを思い出す。
鈴子がなにかを作ってくれるときも決まって『ちゃんと食べなよ』と、麻里奈を心配してくれているときだった。

その優しさがジワリと胸に広がっていって、不覚にも泣きそうになってしまい、グッと力を込めて涙を引っ込めた。
「お腹がいっぱいになれば気分も前向きになるものよ」

店長はそう言い微笑んだのだった。
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