淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
☆☆☆
まるで夜の蝶のような姿で玄関を出た麻里奈は、すでにエレベーター前にいる戸倉瑞樹に駆け寄った。
「おはようございますぅ」
昨日よりも甘ったるい声で挨拶をすると、戸倉瑞樹は軽く会釈を返してきた。
そのときにチラリと麻里奈の方へ視線を向けたけれど、すぐにエレベーターの回数表示に視線は戻されてしまった。
「あ、あのぅ、いつもこの位の時間からお仕事なんですねぇ?」
ほぼわかりきった質問でどうにか会話を途切れさせないようにする。
が、その反応はイマイチだった。
「そうですね」
戸倉瑞樹は麻里奈に視線を向けることなく短く答えた。
まるで『話しかけるな』と言われている気分になって気持ちが沈んでいく。
だけど今日は昨日以上に気合を入れて部屋を出てきたのだ。
このまますごすごと引き返すわけにはいかない。
まるで夜の蝶のような姿で玄関を出た麻里奈は、すでにエレベーター前にいる戸倉瑞樹に駆け寄った。
「おはようございますぅ」
昨日よりも甘ったるい声で挨拶をすると、戸倉瑞樹は軽く会釈を返してきた。
そのときにチラリと麻里奈の方へ視線を向けたけれど、すぐにエレベーターの回数表示に視線は戻されてしまった。
「あ、あのぅ、いつもこの位の時間からお仕事なんですねぇ?」
ほぼわかりきった質問でどうにか会話を途切れさせないようにする。
が、その反応はイマイチだった。
「そうですね」
戸倉瑞樹は麻里奈に視線を向けることなく短く答えた。
まるで『話しかけるな』と言われている気分になって気持ちが沈んでいく。
だけど今日は昨日以上に気合を入れて部屋を出てきたのだ。
このまますごすごと引き返すわけにはいかない。