淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
「その服どうしたの? 着ていったのはワンピースだったよね?」
「あぁこれ、店長が見立ててくれたの。さすがにあのワンピースはセクシーすぎたから」

「へぇ、この服素敵だね。麻里奈によく似合ってる」
鈴子の目がキラキラと輝き始める。

鈴子は『ロシアンヌ』の系列店である清楚系の洋服店をよく利用している。
そこでもその店の店長に見てもらうことが多いらしい。

鈴子にとって『ロシアンヌ』やその系列店の人達はみんなプロフェッショナルだと言う。
「麻里奈もいつか店長になるの?」

「え?」
「だって、このまま『ロシアンヌ』で働くんでしょう? いつかはお店を持ったりするの?」

キラキラと目を輝かせながらそう言われても、そんなことまで全く考えていなかった。
なにせ仕事よりなによりも淫夢の力と男を人生の中心として考えて行きてきたからだ。

『ロシアンヌ』はあくまでのその次の存在だった。
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