淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
その顔を見て鈴子はピンと来た。
「もしかして、彼女がいるかどうかもわからないとか?」

図星を疲れた麻里奈が苦笑いを浮かべる。
「彼女がいるかどうか知らないままに誘ってたの?」

鈴子が呆れた声を上げる。
「だって、そこまで会話もできてないし」

そもそも彼女がいるとかいないとか、そんなことを気にしたことはなかった。
麻里奈の力を使えばどんな男でもよってくるからだ。

「もし相手に彼女がいたらどうするの? あんたいつか殺されるかもよ?」
鈴子から脅されて麻里奈はグッと黙り込んでしまう。

だけどそんなことではめげなかった。
「彼女がいたって、私に比べればブスに決まってるし」

「見た目はそうだとしても、麻里奈ほどの性格ブスはなかなかいないよ?」
「せ、性格は別に関係ないでしょ! 私は一夜限りの関係を望んでるんだから!」
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