淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
ヒョコヒョコと足を引きずって、途中で振り向いて戸倉瑞樹の姿が見えないとわかると途端に背筋を伸ばして早足になる。
足を捻ったのは演技だったのだ。
ピンピンしている足首で道路の曲がり角までやってきて麻里奈は足を止めた。
そしてニヤリと笑みを浮かべえると、バッグの中から一冊の黒革の手帖を取り出したのだ。
それは戸倉瑞樹がいつもスーツの胸ポケットに入れているものだった。
毎日戸倉瑞樹を観察していた麻里奈は、スーツから除くこの手帳の存在を知っていた。
「ふふん」
鼻歌交じりに手帳を開く。
そこには平日の仕事の予定がびっしりと書き込まれていた。
中には有名企業の名前が出てきたりするから、戸倉瑞樹はなかなかのエリートなのかもしれないと麻里奈は考える。
足を捻ったのは演技だったのだ。
ピンピンしている足首で道路の曲がり角までやってきて麻里奈は足を止めた。
そしてニヤリと笑みを浮かべえると、バッグの中から一冊の黒革の手帖を取り出したのだ。
それは戸倉瑞樹がいつもスーツの胸ポケットに入れているものだった。
毎日戸倉瑞樹を観察していた麻里奈は、スーツから除くこの手帳の存在を知っていた。
「ふふん」
鼻歌交じりに手帳を開く。
そこには平日の仕事の予定がびっしりと書き込まれていた。
中には有名企業の名前が出てきたりするから、戸倉瑞樹はなかなかのエリートなのかもしれないと麻里奈は考える。