最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
悪魔細胞を半分持った身体は、半分同族であるからこそ悪魔への攻撃が有効なのだとされていた。だから、よその武器は使用しない攻撃スタイルを叩きこまれた。爪が黒く変色する他に見た目の変化はないが、歯も鋼すら噛み砕けるほど強靭になる。
だから恐らく、悪魔の方も自分(こちら)と同じなのだろう。過去の記録には、まるで女が化粧を施すように、黒真珠のような艶のある漆黒の爪をしていたと記述も残されていたから。
まだターゲットが現れる気配はないので、戦いやすい環境でも作っておくかと、サードは廊下の窓を開けていくことにした。風紀委員長として染み付いた習慣でもあったから、何もせずぼんやりと待つというのも性に合わない。
早朝一番、空気の入れ替えは風紀委員会の仕事の一つだった。しかし、肉体活性化が八十パーセントを超えた身体では、そんな日常動作も難しいようだ。
力加減を慣らすつもりで挑んだものの、始めの十枚ほどは鍵を破壊してしまい、触れた爪先で強化ガラスがさっくり切れて割れ落ちた。
だから恐らく、悪魔の方も自分(こちら)と同じなのだろう。過去の記録には、まるで女が化粧を施すように、黒真珠のような艶のある漆黒の爪をしていたと記述も残されていたから。
まだターゲットが現れる気配はないので、戦いやすい環境でも作っておくかと、サードは廊下の窓を開けていくことにした。風紀委員長として染み付いた習慣でもあったから、何もせずぼんやりと待つというのも性に合わない。
早朝一番、空気の入れ替えは風紀委員会の仕事の一つだった。しかし、肉体活性化が八十パーセントを超えた身体では、そんな日常動作も難しいようだ。
力加減を慣らすつもりで挑んだものの、始めの十枚ほどは鍵を破壊してしまい、触れた爪先で強化ガラスがさっくり切れて割れ落ちた。