最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
ロイが、訝しむようにユーリス達へ視線を投げた。実際にサードの戦いを見ていた面々が、素手で問題ないと応えるように頷き返す。
「ふうん、まぁいい。――お前、サリファン子爵を、普段はそう呼んでいるのか?」
「紹介された時から、ずっとそう呼んでる。俺、家名とかよく知らなかったから、名前が『トムサリファン』だと思っててさ。それで、呼び方が定着したんだ」
サードが答えるそばで、ソーマが「本当に家族じゃないんだ……」と呟いた。日食の様子を確認したレオンが、ふと思い出したように目を戻して尋ねた。
「そういえば、兎の姿をしていた私に『三番目のサード』と名乗っていましたが、本名はないんですか?」
その問いを聞いた一同の視線が、一斉にサードへと集まった。まじまじと観察するような眼差しに居心地が悪くなって、思わず後ずさってしまう。
「なんだよ……。別にどうだっていいだろ?」
「サード君。実はさ、俺たちは理事長に呼ばれて、続き部屋で二人の話しを聞かせてもらっていたんだよね。名前の件に関しては、俺も個人的に気になっていたんだ」
「ふうん、まぁいい。――お前、サリファン子爵を、普段はそう呼んでいるのか?」
「紹介された時から、ずっとそう呼んでる。俺、家名とかよく知らなかったから、名前が『トムサリファン』だと思っててさ。それで、呼び方が定着したんだ」
サードが答えるそばで、ソーマが「本当に家族じゃないんだ……」と呟いた。日食の様子を確認したレオンが、ふと思い出したように目を戻して尋ねた。
「そういえば、兎の姿をしていた私に『三番目のサード』と名乗っていましたが、本名はないんですか?」
その問いを聞いた一同の視線が、一斉にサードへと集まった。まじまじと観察するような眼差しに居心地が悪くなって、思わず後ずさってしまう。
「なんだよ……。別にどうだっていいだろ?」
「サード君。実はさ、俺たちは理事長に呼ばれて、続き部屋で二人の話しを聞かせてもらっていたんだよね。名前の件に関しては、俺も個人的に気になっていたんだ」