最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
二時間目の授業が終わった休憩のタイミングで、リューが三学年生の見回り担当の部員と話しているのをしばらく眺めていたサードは、つい訊いてみた。
「なぁ、俺が怖くないのか?」
「委員長が喧嘩に強いのは、いつもの事じゃないですか」
部員の一人が、なんで分かり切った事を、というように半眼を向けてくる。サードが「そっちじゃねぇよ」と素早く切り返すと、その彼の後ろにいた二人の部員が愉快そうに笑ってこう言った。
「悪魔と同等に戦える『半悪魔』なんて、まさに歴代最強の委員長って感じでいいじゃないですか。それに、委員長は委員長でしょ」
「委員長ほど人間として分かりやすい人って、なかなかいないと思いますけどね。というより、『半悪魔』なんて大袈裟過ぎて、いまいち信憑性に欠けます」
「おい。どういう意味だコラ」
結局、風紀委員会は、以前と何一つ変わらないらしい。ソーマやレオンから聞いていた守衛との騒ぎについても、それとなく尋ねてみたのだが、全員が爽やかな笑顔で「まぁ、ちょっとありまして」と言い張って真相は分からなかった。
「なぁ、俺が怖くないのか?」
「委員長が喧嘩に強いのは、いつもの事じゃないですか」
部員の一人が、なんで分かり切った事を、というように半眼を向けてくる。サードが「そっちじゃねぇよ」と素早く切り返すと、その彼の後ろにいた二人の部員が愉快そうに笑ってこう言った。
「悪魔と同等に戦える『半悪魔』なんて、まさに歴代最強の委員長って感じでいいじゃないですか。それに、委員長は委員長でしょ」
「委員長ほど人間として分かりやすい人って、なかなかいないと思いますけどね。というより、『半悪魔』なんて大袈裟過ぎて、いまいち信憑性に欠けます」
「おい。どういう意味だコラ」
結局、風紀委員会は、以前と何一つ変わらないらしい。ソーマやレオンから聞いていた守衛との騒ぎについても、それとなく尋ねてみたのだが、全員が爽やかな笑顔で「まぁ、ちょっとありまして」と言い張って真相は分からなかった。