最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
学生食堂は、既に七割の席が埋まっていた。小さなざわめきは起こったものの拒絶されている感じはなく、かといって窺っているようにチラチラと視線は向けられてくる。
警戒、されているとかだったら気まずいしなぁ……やっぱりここで食うのはやめよう。そう思って退出しようとしたら、リュー達に「委員長、こっちですよ」と腕を引っ張られてタイミングを逃した。
リューの奢りで、全員がオムライスセットを頼み、食堂の奥の窓際の席に腰を落ち着けた。
そこの席にある窓からは、噴水のある広い中庭が見えた。そこには以前と変わらず、エミルが吹き飛ばして破壊していたあの理事長の石像もあった。
「………………」
「委員長、どうしました?」
同学年の部員が、石像を見て固まった事に気付いて声を掛けた。サードは、どう説明していいものか悩んだあげく、結局は「なんでもない」とだけ答えて、自分の前に置かれたオムライスに目を戻した。
実を言うとオムライスは、トム・サリファンの得意料理の一つだった。まさか食堂にもあるとは思っていなかっただけに、サードは少し意外な気もした。
警戒、されているとかだったら気まずいしなぁ……やっぱりここで食うのはやめよう。そう思って退出しようとしたら、リュー達に「委員長、こっちですよ」と腕を引っ張られてタイミングを逃した。
リューの奢りで、全員がオムライスセットを頼み、食堂の奥の窓際の席に腰を落ち着けた。
そこの席にある窓からは、噴水のある広い中庭が見えた。そこには以前と変わらず、エミルが吹き飛ばして破壊していたあの理事長の石像もあった。
「………………」
「委員長、どうしました?」
同学年の部員が、石像を見て固まった事に気付いて声を掛けた。サードは、どう説明していいものか悩んだあげく、結局は「なんでもない」とだけ答えて、自分の前に置かれたオムライスに目を戻した。
実を言うとオムライスは、トム・サリファンの得意料理の一つだった。まさか食堂にもあるとは思っていなかっただけに、サードは少し意外な気もした。