最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
二章 健康診断と、風紀委員長と生徒会
健康診断当日。午前十時、風紀委員会と生徒会の移動指示のもと、学園の健康診断がスタートした。
肺と心臓の検診機器が設置された第三視聴覚室の扉前は、サードと風紀部員の二人で警備にあたる予定になっていた。しかし始まって早々「一学年生の肌着が紛失する」という事件が起こり、こちらの人員から向かわせる必要が出てしまった。
室内にも三人の風紀部員が警備に入っていたので、サードは紛失事件の騒ぎの対応をリューに任せ「俺一人で二人分の戦闘力はあるし、表扉は俺だけで問題ない」と答えて、自分と警備にあたるはずだった部員を彼に同行させて見送った。
だが、入れ違うようにして、何故かご機嫌斜めの生徒会副会長レオンがやって来た。
「え……、なんでお前がいんの?」
サードは呆気に取られて、思わず素の口調でそう尋ねてしまった。するとレオンは、目が合うなり、一人で二人分の戦力という言葉が、どれだけ安易な結論で無謀であるのかを説き始めた。
肺と心臓の検診機器が設置された第三視聴覚室の扉前は、サードと風紀部員の二人で警備にあたる予定になっていた。しかし始まって早々「一学年生の肌着が紛失する」という事件が起こり、こちらの人員から向かわせる必要が出てしまった。
室内にも三人の風紀部員が警備に入っていたので、サードは紛失事件の騒ぎの対応をリューに任せ「俺一人で二人分の戦闘力はあるし、表扉は俺だけで問題ない」と答えて、自分と警備にあたるはずだった部員を彼に同行させて見送った。
だが、入れ違うようにして、何故かご機嫌斜めの生徒会副会長レオンがやって来た。
「え……、なんでお前がいんの?」
サードは呆気に取られて、思わず素の口調でそう尋ねてしまった。するとレオンは、目が合うなり、一人で二人分の戦力という言葉が、どれだけ安易な結論で無謀であるのかを説き始めた。