最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
◇◇◇
どうしてこうなった。
サードは場違いな場所に立たされ、どうすればいいのか分からず困惑していた。開かれた扉の向こうに広がっているのは生徒会室であり、生徒会のメンバーは優雅な茶会休憩の真っ最中だった。余裕もない風紀委員会の部員たちが見たら、怒りだしそうな光景である。
応接用のテーブルには、人数分の珈琲と数種類のお菓子。ソファには、生徒会長であるロイを始めとする生徒会メンバーが腰かけていた。
遅れて到着したメンバー分の席を開けるように、エミルとレオンがロイの左右に移動した。ユーリスは早々にレオンの向かい側に腰を降ろし、ソーマがパタパタと走っていって急ぎ追加の紅茶を淹れ始める。
先程、校舎裏でサードは、散歩していたらしいユーリスに捕まった。そしてそのまま「生徒会室に美味しいお菓子もあるし、暇ならゆっくりしていきなよ」と腕を引っぱられて、連れて来られてしまったのだ。
というか、なぜ宿敵に近い存在である風紀委員長(おれ)が、生徒会室へ連れて来られたのか……理由が見えない。サードがそう片頬を引き攣らせていると、先に紅茶を口にしていたロイがこちらを見てきた。
どうしてこうなった。
サードは場違いな場所に立たされ、どうすればいいのか分からず困惑していた。開かれた扉の向こうに広がっているのは生徒会室であり、生徒会のメンバーは優雅な茶会休憩の真っ最中だった。余裕もない風紀委員会の部員たちが見たら、怒りだしそうな光景である。
応接用のテーブルには、人数分の珈琲と数種類のお菓子。ソファには、生徒会長であるロイを始めとする生徒会メンバーが腰かけていた。
遅れて到着したメンバー分の席を開けるように、エミルとレオンがロイの左右に移動した。ユーリスは早々にレオンの向かい側に腰を降ろし、ソーマがパタパタと走っていって急ぎ追加の紅茶を淹れ始める。
先程、校舎裏でサードは、散歩していたらしいユーリスに捕まった。そしてそのまま「生徒会室に美味しいお菓子もあるし、暇ならゆっくりしていきなよ」と腕を引っぱられて、連れて来られてしまったのだ。
というか、なぜ宿敵に近い存在である風紀委員長(おれ)が、生徒会室へ連れて来られたのか……理由が見えない。サードがそう片頬を引き攣らせていると、先に紅茶を口にしていたロイがこちらを見てきた。