最強風紀委員長は、死亡フラグを回避しない
「……前々から薄々思っていたんですけど、委員長って、なんか……意外と結構分かりやすいですよね」
「あ? 何がだよ」
「こうして見ると、委員長もやっぱり年下なんだなぁって思うわ」
「次もまた新しいお菓子とかケーキが来るといいっすね、委員長」
「俺、まだ一学年のペーペーだけど、これからも委員長の為に頑張りますッ」
「だから、何が?」

 業務休憩中は、風紀委員室から出られない決まりだ。残った暇な時間を、部員達は休み時間のようにして、トランプゲームやチェスをやったり、雑談に花を咲かせたりと楽しく自由に過ごしていた。

 もっぱらサードは、ソファに横になって仮眠を取るのが日課になっていた。夜にぐっすり眠れないこともあって、短い時間でぐっすりと眠ってしまったりした。

 そうやって一時間の業務休憩を終えると、部員たちは部屋を出て行った。残ったリューが、日報の半分を仕上げるべくペンを走らせ始める。

「そういえば、委員長。放課後は午前に見回りに入っていた部員の一部に、書類の仕分けをさせようと思ってます」
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