祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~
あの団長……ジュリアスがそんなことをするなんて、考えられない。けど、本人はそう言っているし、なんなら世界を救っているからとその罪も恩赦を受けてしまった。
きっと、何かそれをしたとしたなら、彼には何か特別な事情があるはずだって……そう思ってしまう。
「あ……ハミルトンさん……私、ハミルトンさんが怪我したら、キスした方が良いですか」
そういえば、この人だけはジュリアスが若返ったことを知っている。怪我をしたらそれで治せてしまうことを、知っているのだ。一応確認しようとしたら、無表情で首を横に振られた。
「いえ。私は妻一筋ですので。瀕死の重傷の際は、お願いするかも知れませんが」
「わかりました。命の危険が迫る時は、私もそういう恥ずかしさなどは捨てます」
ハミルトンさんは真面目に答えたので、私も真面目に返した。
「ありがとうございます。では、そういうことで」
◇◆◇
そんなこんなで順調な旅も一週間が経ち、若返ったジュリアスは完全に騎士団に溶け込んでしまった。
きっと、何かそれをしたとしたなら、彼には何か特別な事情があるはずだって……そう思ってしまう。
「あ……ハミルトンさん……私、ハミルトンさんが怪我したら、キスした方が良いですか」
そういえば、この人だけはジュリアスが若返ったことを知っている。怪我をしたらそれで治せてしまうことを、知っているのだ。一応確認しようとしたら、無表情で首を横に振られた。
「いえ。私は妻一筋ですので。瀕死の重傷の際は、お願いするかも知れませんが」
「わかりました。命の危険が迫る時は、私もそういう恥ずかしさなどは捨てます」
ハミルトンさんは真面目に答えたので、私も真面目に返した。
「ありがとうございます。では、そういうことで」
◇◆◇
そんなこんなで順調な旅も一週間が経ち、若返ったジュリアスは完全に騎士団に溶け込んでしまった。