祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~
 それに元の姿に戻ると、私の能力がなんであるかを言うしかなく……っていうか、彼のことが好きな私にノーを言う必要性もまるでなく……。

「わっ……わかりました」

 こくこくと頷いて肯定したら、ジュリアスは安心したのかほっと息をついた。

「すみません……これはどうしても必要のあることなので、嫌だと思いますがどうか我慢してくださいね」

 そう言ってジュリアスは真面目な顔をしてとてもすまなそうにしたけど、薄い緑の目がなんとなく面白そうだったことを私は見逃していない。


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