イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。
「先輩。一緒に帰りましょー」
「へ!?」
教室が凄いことになってるというのに、赤澤くんは気にする素振りもなく私に笑いかける。
女の子たちはこれまでとは別の意味で騒然とし始める。
「え?陣内さん?どういうこと?」
「今、一緒に帰りましょーとか言った?」
「なんで依澄くんが陣内さんに話しかけてんの!?」
グサグサと容赦なく降り注ぐ言葉の矢。
「え、ま、あの、」
もう冷汗が止まらない。
赤澤君は、まともに喋れなくなった私から私の親友たちへと視線を移した。
「すいません。彩美先輩、貰っていいですか?」
「あっ、どーぞ」
茉穂ちゃんが二つ返事で承諾した。
「ちょっ、茉穂!」
「は! ごめん、イケメンの圧につい……!」
「ありがとうございます」
赤澤くんはニコッと笑うと、よっと窓枠に足をかけて乗り越えて硬直する私の前にストンと着地し、私に手を差し出した。
あっ 王子さまだ。
「じゃぁいただいていきまーす」
力の抜けた声で言った赤澤くんは、右手に私の手、左手に私の鞄を持って歩き出した。
「え!?や、あの……!?」
問答無用で赤澤くんに教室の外へと連れだされながら、すがるように親友たちを振り返った。
「彩美……!ファイトッ!」
「なんかあったら連絡して!てか通報して!!」
そんな……!茉穂ちゃん!トモちゃん!見捨てないで~~~!!
「へ!?」
教室が凄いことになってるというのに、赤澤くんは気にする素振りもなく私に笑いかける。
女の子たちはこれまでとは別の意味で騒然とし始める。
「え?陣内さん?どういうこと?」
「今、一緒に帰りましょーとか言った?」
「なんで依澄くんが陣内さんに話しかけてんの!?」
グサグサと容赦なく降り注ぐ言葉の矢。
「え、ま、あの、」
もう冷汗が止まらない。
赤澤君は、まともに喋れなくなった私から私の親友たちへと視線を移した。
「すいません。彩美先輩、貰っていいですか?」
「あっ、どーぞ」
茉穂ちゃんが二つ返事で承諾した。
「ちょっ、茉穂!」
「は! ごめん、イケメンの圧につい……!」
「ありがとうございます」
赤澤くんはニコッと笑うと、よっと窓枠に足をかけて乗り越えて硬直する私の前にストンと着地し、私に手を差し出した。
あっ 王子さまだ。
「じゃぁいただいていきまーす」
力の抜けた声で言った赤澤くんは、右手に私の手、左手に私の鞄を持って歩き出した。
「え!?や、あの……!?」
問答無用で赤澤くんに教室の外へと連れだされながら、すがるように親友たちを振り返った。
「彩美……!ファイトッ!」
「なんかあったら連絡して!てか通報して!!」
そんな……!茉穂ちゃん!トモちゃん!見捨てないで~~~!!