イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。
 依澄くんは一瞬目を大きくした気がしたけど、すぐに元の物憂げな目つきに変わる。

「……」

 うっ……かっこよすぎる……!

 肌、きれいすぎる! まつ毛、長すぎる!

 頬のホクロ、どうしてそんなセクシーなのっ!

 これはほんとに目が潰れちゃうかもしれないっ。

 それでも瞬きを多めにしてなんとか見続ける。

「……」

 う、恥ずかしい……!

 見れば見るほど、そのオーラのせいか依澄くんが近くに感じるような気がする……

 あれ……?

 ほんとに近いような……って、

 近い! 近い近い近い!!

 もうおでこがついちゃいそうだよ!?


「いっ、依澄くん!!」


 慌てて呼ぶと依澄くんがハッとした。


「あっ、ごめん。つい」

「!?」


 つい!?

 こんなに人がいるところで、何を〝つい〟しようとしたの……!?
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