イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。
 それから心ゆくまで写真を撮り終えると、私はスマホをしまってアイスと向き合った。

「いただきますっ」

 てっぺんから思い切りかぶりつく。

「っん~…!」

 冷たくておいしぃ~!

 アイスが濃厚で、サクサク食感のトッピングや甘酸っぱいフルーツとの相性も抜群!

 はー……幸せ……


 夢中で食べていると、また依澄くんから視線を感じた。

 見るとやんわりと口角をあげて、温かい目をしている。

 
「食べてる時も見るの……?」

「当たり前じゃないですか。ま、気にせず食べてください」

 そう言って依澄くんは私を連写した。

「っ、食べてる時は撮影禁止っ!集中できないからっ!」

「えー」

 動揺して顔を熱くさせる私を、依澄くんはクスクスと笑った。

 依澄くん、楽しそうだ。

 依澄くんは最後に一枚ダメ押しで写真を撮るとスマホをしまい、アイスにかぶりついた。
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