イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。
「先輩。お願い。俺の彼女になって」
 
「えっ、!?」

 かっ、彼女!?
 
「嫌ですか?」

「い、嫌っていうか、えっと、」

「年下は嫌いですか…?」

 赤澤くんは眉毛を下げて分かりやすく悲しい顔をする。

「嫌い、じゃない、けど……」

 好きとか嫌いとかそういう問題じゃない。

 そもそも私と赤澤くんじゃ生きる次元が違う。

 私が赤澤くんの彼女になるなんて、自然の摂理みたいなものに反してしまう気がする…!


「嫌いじゃないなら付き合いましょう。ね?」

 赤澤くんは私の頬を両手で包み、宝石みたいにキレイな目で私の目をじっと見つめた。

「っ、」

 必然的に顔が熱くなっていく。
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