イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。
「どんだけモテるかって言うと、去年一年間で女子26人から告白されたくらい」
「えっすごい」
ひとクラスの女子全員から告白されるようなものだ。
「そう。凄いの。でも別に彼女とかいらなくて、部活頑張りたかったから断るじゃないですか。 そしたらみんな、めっちゃ泣く。 周りには罪な男だとか言われて……もう疲れちゃって」
「それは大変そうですね……」
「そう、大変なの。だからもうそのループに疲れてた時に告白してきた子をね、うっかりOKしちゃったんです。 魔が差したって言うのかな……」
そんな魔の差し方は聞いたことがなかったけど、多分そうなんだろうと思う。
「そしたらその子、同じサッカー部の同期の彼女だった」
「えっ? えっと……告白した子は彼氏がいたけど、あなたに告白したってことですか……?」
「そう。同期の彼女の顔を覚えてなかった俺も悪いけど、どう考えてもその彼女がおかしいじゃないですか。でも同期は、お前が彼女を誘惑したんだろって言うんです。ムカつくじゃないですか。泥沼ですよ。気付いたらもうサッカー部続けられなくなってました」
「それは、それは……」
気の毒すぎて、かける言葉が見つからない。
「えっすごい」
ひとクラスの女子全員から告白されるようなものだ。
「そう。凄いの。でも別に彼女とかいらなくて、部活頑張りたかったから断るじゃないですか。 そしたらみんな、めっちゃ泣く。 周りには罪な男だとか言われて……もう疲れちゃって」
「それは大変そうですね……」
「そう、大変なの。だからもうそのループに疲れてた時に告白してきた子をね、うっかりOKしちゃったんです。 魔が差したって言うのかな……」
そんな魔の差し方は聞いたことがなかったけど、多分そうなんだろうと思う。
「そしたらその子、同じサッカー部の同期の彼女だった」
「えっ? えっと……告白した子は彼氏がいたけど、あなたに告白したってことですか……?」
「そう。同期の彼女の顔を覚えてなかった俺も悪いけど、どう考えてもその彼女がおかしいじゃないですか。でも同期は、お前が彼女を誘惑したんだろって言うんです。ムカつくじゃないですか。泥沼ですよ。気付いたらもうサッカー部続けられなくなってました」
「それは、それは……」
気の毒すぎて、かける言葉が見つからない。