イケメン過ぎる後輩くんは、可愛い先輩を甘やかしたい。
「……優しいんだね」
思ったことが、口をついて出てしまっていた。
「……は?」
男の子の表情は見えないけど、多分ビックリしてるんだと思う。
「話聞いてました? 逆ですよ。優しくないの。優しくできなくて困ってるんです」
「でも、彼女さんを傷つけちゃったって思うからあなたも傷ついてるんでしょう?」
「……」
「人の気持ちに寄り添える人は、優しい人だと思うけどな」
私は羊羹を懐紙の上にのせて、男の子の前に置く。
「……そんなの、考えたこともなかった」
そうぼやいてお茶を口にした男の子が、「にっが」と声を漏らした。
思ったことが、口をついて出てしまっていた。
「……は?」
男の子の表情は見えないけど、多分ビックリしてるんだと思う。
「話聞いてました? 逆ですよ。優しくないの。優しくできなくて困ってるんです」
「でも、彼女さんを傷つけちゃったって思うからあなたも傷ついてるんでしょう?」
「……」
「人の気持ちに寄り添える人は、優しい人だと思うけどな」
私は羊羹を懐紙の上にのせて、男の子の前に置く。
「……そんなの、考えたこともなかった」
そうぼやいてお茶を口にした男の子が、「にっが」と声を漏らした。