離婚記念日
4月になり、本格的に忙しくなって来た。
たまに時間が合うと学食でご飯を食べたりしたが、卒論もあり時間が合わないようになって来た。それでもお互いメッセージや夜の電話で変わらず時間を作るようにしていた。
ラグビーのサークルに太一くんはほとんど来れなくなってしまったが、変わらずに参加していた。同級生の光峰くんは太一くんがいなくなったので来ないのではないかと心配していたが、マネージャーとしてきちんと仕事をするよ、と伝えると安心したようだった。
サークルにはラグビー経験者も未経験者も何人も入り光峰くんも忙しそうにしていた。
福田先輩と付き合っている麻美も同じようになかなか会えずにいるようだ。
「何だか就活って大変そうだよね。哲也も色々なところに参加して話を聞いたりしてるよ」
「そうなんだね。太一くんもこの前スーツ着てた。なんだか寂しいなぁ。あと一年で大学からいなくなっちゃうなんてね」
大学を卒業したって今の関係は変わらないと信じたい。
「福田先輩とは会えてる?」
「うん。哲也は一人暮らしだから時々部屋に行ってるよ」
そっか、部屋に行ってるんだ。
ということはすでにそういう関係なのかと悟った。
「莉美も片寄先輩も自宅だもんね。なかなか会えないでしょ?」
「うん。でもマメに連絡してくれるよ」
「良かったね」
太一くんが私を大切に思ってくれているのは感じている。甘えさせてもらってばかりでいいのかと不安になるくらい。太一くんから愚痴も不満も聞いたことがない。だからこそもっと太一くんを知りたい。何でも話してもらえる関係になりたい。
たまに時間が合うと学食でご飯を食べたりしたが、卒論もあり時間が合わないようになって来た。それでもお互いメッセージや夜の電話で変わらず時間を作るようにしていた。
ラグビーのサークルに太一くんはほとんど来れなくなってしまったが、変わらずに参加していた。同級生の光峰くんは太一くんがいなくなったので来ないのではないかと心配していたが、マネージャーとしてきちんと仕事をするよ、と伝えると安心したようだった。
サークルにはラグビー経験者も未経験者も何人も入り光峰くんも忙しそうにしていた。
福田先輩と付き合っている麻美も同じようになかなか会えずにいるようだ。
「何だか就活って大変そうだよね。哲也も色々なところに参加して話を聞いたりしてるよ」
「そうなんだね。太一くんもこの前スーツ着てた。なんだか寂しいなぁ。あと一年で大学からいなくなっちゃうなんてね」
大学を卒業したって今の関係は変わらないと信じたい。
「福田先輩とは会えてる?」
「うん。哲也は一人暮らしだから時々部屋に行ってるよ」
そっか、部屋に行ってるんだ。
ということはすでにそういう関係なのかと悟った。
「莉美も片寄先輩も自宅だもんね。なかなか会えないでしょ?」
「うん。でもマメに連絡してくれるよ」
「良かったね」
太一くんが私を大切に思ってくれているのは感じている。甘えさせてもらってばかりでいいのかと不安になるくらい。太一くんから愚痴も不満も聞いたことがない。だからこそもっと太一くんを知りたい。何でも話してもらえる関係になりたい。