離婚記念日
卒業式。
太一くんは私を迎えに大学まで来てくれた。
袴姿の私を何度も褒めてくれた。
一緒に福田先輩もあさみを迎えに来ていて、久しぶりに4人で集まったが、結婚すると伝えるととても驚いていた。
「結婚? まだ早くないか?」
「莉美と結婚したいのは決まってるから、遅かれ早かれするなら早い方がいいだろ?」
福田先輩の問いに、太一くんは不思議そうに答えていた。
「いや、そうだけど……」
福田先輩は太一くんの反応にタジタジだ。私だって22歳で結婚するとは考えてもみなかった。でも私も太一くんしか考えられない。
「いいなぁ、莉美は。片寄先輩かっこいいです」
麻美は太一くんの言葉に胸の前で手を握りしめながら頷いていた。
私たちよりも付き合いが長い麻美は、私たちの決断が羨ましいと何度も言われていた。
その姿に福田先輩は麻美の頭をポンポンと撫で「ちゃんと考えてるから」と宥めると、麻美は顔を真っ赤にしていた。
太一くんは私を迎えに大学まで来てくれた。
袴姿の私を何度も褒めてくれた。
一緒に福田先輩もあさみを迎えに来ていて、久しぶりに4人で集まったが、結婚すると伝えるととても驚いていた。
「結婚? まだ早くないか?」
「莉美と結婚したいのは決まってるから、遅かれ早かれするなら早い方がいいだろ?」
福田先輩の問いに、太一くんは不思議そうに答えていた。
「いや、そうだけど……」
福田先輩は太一くんの反応にタジタジだ。私だって22歳で結婚するとは考えてもみなかった。でも私も太一くんしか考えられない。
「いいなぁ、莉美は。片寄先輩かっこいいです」
麻美は太一くんの言葉に胸の前で手を握りしめながら頷いていた。
私たちよりも付き合いが長い麻美は、私たちの決断が羨ましいと何度も言われていた。
その姿に福田先輩は麻美の頭をポンポンと撫で「ちゃんと考えてるから」と宥めると、麻美は顔を真っ赤にしていた。