幸せにしたい。

振り返るとそこには、

「あれ、永瀬くん。」

声のデカい同期が、やたらキョロキョロしながら立っていた。


「桜井さん、こんな時間まで仕事してたんですか?
もう0時になるけど、いつもですか?」

「んー、まぁわりと残業がちかも。」

「そうなんですか。」

「てか、なんで敬語なの?タメ口でいいよ。同期なんだしさ。」


そんなこんな会話をしてると、いつのまにか改札前まで来ていた。


「え、いやだけど俺の方が年下なわけだし…」
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