深雪くんと運命の恋

深雪くんと運命の恋



「ホットカフェラテのお客様、お待たせ致しました。ありがとうございます!」


 とあるチェーン店のカフェでのアルバイトは、楽しい。


「ベリーフラペチーノ、氷少なめでミルク多めのお客様、お待たせ致しました」


 お客様によってはカスタムが難しい方もいて、最初はテンパることも多かったけど、今では落ち着いて対応できるようになった。


「ありがとうございました!」


 そんな感じで今日も楽しくバイトに励む私の名は、空井(そらい)晴瑠(はるる)
 今年から大学生の19歳。

 大学生の日常は忙しい。
 講義、サークル、アルバイト、そして恋愛。
 もちろん友達と遊ぶのも楽しいし、やりたいことが沢山ありすぎて時間が足りない。でも毎日が充実してる。


「お待たせ致しました、ホットココアのお客様」

「あ、残念。あのお兄さんじゃなかったね」

「……、ありがとうございました〜」


 こんな本音も気にしない。


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