深雪くんと運命の恋
私は文芸サークルに所属している。
と言っても堅めの純文学だけでなく、ラノベとかキャラ文芸ものを書いてる人も多い。
私は読み専で恋愛小説が大好き。
「同じサークルに南雲先輩って人がいるんだけど、メガネが似合うインテリイケメンなの♡しかもミステリーの新人賞で受賞経験もあって、作家デビューするかもしれないんだ〜!
書く小説もすっごく面白いんだよ」
「へー」
「後輩の面倒見も良くてミステリーだけじゃなく色んな小説読んでて物知りで、優しくてカッコいいの……♡」
「ふーん」
「ちょっと聞いてる?深雪くん」
「はい」
とか言ってるけど、トッピングの補充やってて全然聞いてない。
「で、その先輩がどうしたんですか」
「南雲先輩のことイヴデートに誘おうと思ってるの!そこで勇気出して告白しようと思ってるんだ」
綺麗なイルミネーションが彩るロマンチックな雰囲気の中、南雲先輩に想いを伝える。