深雪くんと運命の恋


 それに引き換え、深雪くんはテキパキとトッピングの補充を終えてしまった。
 本当にこの手際の良さは見習いたい。


「そろそろ上がらせていただきます」

「あ、お疲れ様」


 今日も深雪くんは塩対応で超クール。
 でも何だかんだで私の話を聞いてくれる。

 聞いてないのかと思えば、ふとした時に話を振られることが多い。
 私の話、ちゃんと覚えててくれてるんだよね。

 こういうさりげないところがポイント高いと思うんだけど、深雪くんは女子に興味がないのか誰に対しても塩対応。
 高校でも多分モテモテだろうに、彼女作らないのかなぁ。


「……まあ私が気にしても仕方ないか。それよりもまず、自分の恋だ!」


 明日はサークルがある。
 南雲先輩のことイヴデートに誘うんだ……!

 私は気合いを入れ直し、残り1時間の仕事を頑張った。


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