深雪くんと運命の恋


「あ、ああ……」

「そ、そうかもね……」


 なんか二人とも頬が赤いような??


「先輩、はるちゃんには話してもいいですか?」

「ああ、もちろん」

「話?」

「うん。あのねはるちゃん、私南雲先輩と付き合うことになったの」


 え…………?


「はるちゃんにはちゃんと話しておきたくて」

「実はそうなんだ」


 うそ、でしょ。

 霧江と南雲先輩が……?


「えっと、めっちゃびっくりなんですけど。二人ってそんなに仲良かったんだ……」

「前に部誌のことで南雲先輩に相談させてもらったことがあって」

「それからよく小説について話すようになって、僕の方から告白したんだ」

「そう、だったんですね……」


 しかも先輩から告白したんだ――。


「おめでとうございます」


 今私、ちゃんと笑えてるかな?

 あまりにも突然すぎる失恋だった。
 私の恋は突然ガラスのように粉々に砕けてしまった。


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