初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
「あれ? もしかして、マレリもそう言われたいタイプ?」
「まさか。私は、夢をみるより現実をみるタイプだから」
「うん、わかってる。そんな君だから好きになったんだから。……あっ」
「何よ?」
「俺は、君を愛するつもりはない……」

 突然の告白に、マレリは「はぁ?」と眉間にしわを寄せる。

「だって。君を愛し続けているからね」
「へ・り・く・つ」

 彼女の凜とした声が、室内に響いた。

【完】
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