心〜希望をくれた君〜
ガチャ…ギィー

ドアを開けて屋上に入ると、漣斗達がいた。

「来たか、唯花。」

「あなた達だったんだね…。私をここへ誘導しろって言ったのは。」

驚く目の前の4人(漣斗以外)。

「分かってて来たのか。嬉しいな。」

「別に。誰の指図か知りたかっただけ。で、なんか用⁇」

「ああ。姫になれ。」

は?こいつ何言ってんの⁇昨日のこと忘れたとか?

「昨日なれないって言ったでしょ⁇」

「ああ。でも俺はお前になってほしい。」

「はぁ…。無口男の顔見えないの⁇明らかに嫌がってるでしょ。」

無口を鬼の形相で睨む漣斗。

「…俺はイヤなんだよ。睨むな。」

「うるせぇ。黙れ。俺がなってほしいって言ってるから良いだろ。」


「いや、横暴すぎでしょ…。」

呆れすぎて声に出てしまった。

「でしょ?でも、これが僕達の当たり前だよ。」

千紘が急に同意してきた。

「…急に話しかけないでよ。」

「え?ごめんごめん。」

これが当たり前…。大変だな。

「お疲れ。」

「ははっ。ありがとう。」
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