心〜希望をくれた君〜
ガチャッ
漣斗がドアを開けると4人がいた。
「ゆーちゃん〜!!やっと来た!」
悠に飛びつかれ、
「唯花チャン、ようこそ♪」
暁斗にチャラい笑顔をむけられ、
「ようこそ希龍へ、唯花。遅かったね漣斗。」
紳士的な笑顔で千紘に迎えられる。
「広いね、この部屋。」
「そうか⁇ここは、幹部室といって、幹部しか入れない部屋だ。」
「私、幹部じゃないけど。」
「俺が許可する。それより、ここに座れ。」
漣斗が指差したのは、1番大きい3人ほど座れそうなソファー。
「うん。」
そこに漣斗と一緒に座ると、
「ゆいちゃん、座ったー!!」
「座っちゃったね唯花チャン。」
「………。」
…どういうこと⁇千紘を見れば、
「そこに座るのは、姫と総長だけなんだよ。“正式”な姫だけ。」
「…ハメたってことね。」
「うーん、少し違うよ。唯花が正式な姫になるって思ってるからだよ。」
どっちでもありえない。
「早瀬が許さないし、私も許さないんだけど。」
「…あぁ。同じだ。」
久しぶりに喋ったね君。
「まあまあ。……きっと大丈夫だよ。」
千紘が最後に呟いた声はなんて言ってるのか分からなかった。
「…もういい。諦めた。」
「それならよかったよ。」
こいつ…。はぁ、、。