心〜希望をくれた君〜
「唯花チャン〜。ホントか〜?」
「嘘ついてどうするの。」
「…そうか。」
語尾のばさないなんて、こっちも珍しいね。
「…佐々木。」
「‼︎なに?初めてだね、早瀬が話しかけてきたの。」
「…別に。…お前にもあったんだな、闇。」
お前“にも”。早瀬にも、か。
それに、私のは“闇”ではない。
そうだよね⁇ーーーーー。
「唯花。お前は希龍の姫だ。あいさつに行くぞ。下の面子に。」
「面子⁇下の人達のこと?」
「そうだ。自己紹介するだけでいい。」
「分かった。」
認められないと思うけど、やるだけならいいや。
「下に降りるぞ。」
漣斗にみんながついていって、私も後ろについていく。